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会津五薬師のひとつ、北山のパワースポット「北山漆薬師如来」。
恒例の祭礼「二つ児参り」が、今年も9月4日、5日、7日、8日、9日に行われました。
「二つ児参り」とは、子供が健やかに育つようにと、2歳になった子供が参詣する伝統行事です。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、日程を拡大、参拝時間を短縮して、ソーシャルディスタンスの確保、検温、参拝順路の順守、マスク等の着用、手指消毒、記帳などのご協力をお願いしての開催でした。
さて、この祭礼、その起源はいまから400年以上前に遡るとのこと。会津藩第2代藩主「蒲生忠郷(がもうたださと)」が大変な虚弱児だったため、2歳の時に北山薬師に参り、参道の大きな石(腹当て石)に腹を触れさせるとたちどころに元気になったという伝承からだそうです。
「子供が抱きつけば体が丈夫になり、大人が抱きつけば胃腸が丈夫になり、若い女子がだきつくと良縁に恵まれ、子宝が授かると言われ、ご利益豊かな石」と現地の解説板に書かれています。
蒲生忠郷が2歳というのは、諸説あるようですが1602~4年頃のようです。1603年といえば徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸に幕府を樹立した年です。ちなみに、この子の母親は、徳川家康の三女「振姫」だそうです。悠久の時の流れを感じる場所です、まさに伝統行事なのですね。
最近の研究では、子供が生まれてから最初の1000日までの経験が、人生のほかのどんな時期よりも将来の健康と幸福に大きく影響するとのこと。生涯にわたる健康、成長の基盤が確立される時期と、この祭礼は重なりますね。伝承に科学が裏打ちされると説得力が増します。パワースポットといわれる所以に、思わず納得です。
皆様の健康と、これからの未来に、お祈りする次第です。
北山のパワースポットにぜひお越しください。
祭礼のない平時は静かな森の中に佇む神社です。駐車場から、神社までの参道はかなりの急勾配と階段が続きます。熊鈴等の携帯もお忘れなく。
詳細は、こちらからどうぞ