五色沼ガーデンファーム

五色沼ガーデンファーム

地域おこし協力隊 地域おこし協力隊
北塩原村の暮らし
2022年10月17日

今回は、村内ですてきな活動をしている方々を紹介します。「五色沼ガーデンファーム」の皆さんです。この会は、裏磐梯の蛇平地区の耕作放棄地を再生して、「農業体験もできる場所に」というコンセプトのもと、会長の小椋敏也さんが中心になって始められた活動です。

ガーデンファームの活動内容

震災前の2010年から始め今年で14年、現在15名程で活動しています。殆どが農業初心者で入会しているそうです。

裏磐梯の春は遅いので、一年の始まりは4月下旬から。この時期はまだ残雪があるため種をポットに植え、苗を育てることから始まります。雪が解けると本格的な準備です。肥料をまき、土を耕し、畑の周囲に電柵やネットを張り、ビニールハウスを立てます。電柵を設置する理由は、サルやイノシシなどの野生動物から作物を守るため。1年に一回の作業なので「あれーどうやるんだっけ?」とみんなやり方を忘れており、会長は教えるのに毎年一苦労です(本当です…)。

作業には機械を使うこともありますが、性別関係なく使います。初めは緊張するものの、次第にみんな上手に使いこなせるようになります。

その後は作物ごとに植え付けに適した時期が異なるので、それに合わせて植えていきます。大体7月頭には成長の早い野菜が収穫できるようになり、それからは楽しい収穫期のはじまりです。

10月に全ての作物の収穫を終えると、畑の電柵やビニールハウスを片付けて1年の作業は終了です。その年の収穫に感謝する新蕎麦会(食事会)では自分たちの育てた蕎麦を蕎麦打ち名人の会長が打ち、みんなで美味しくいただいて1年を終えます。

活動継続の秘訣は、銘々が参加できるときに無理なく参加して、緩い関係性を維持していることかな、と小椋会長はいます。

農業は天候や気候によって作業日を決めるため予定調整するのが難しいこともありますが、全体参加をルールにしないようにしています。また新蕎麦会があるからガーデンファームに入っている、と蕎麦会を心から楽しみにしている会員も多いそうです。

参加者の声

「土を耕して、肥料をまいて、ハウスや電柵立ててと、大変な作業もありますがやっぱり収穫の時は嬉しいです。」

「新鮮な野菜を食べられることが何よりのメリット。畑で採り、数時間後には食卓に並ぶ。特に葉物は新鮮さが全然違う」

「スーパーまで車で30分の裏磐梯では、夏場にスーパー行かずに済むのはありがたい」

「その年によって育てる野菜は様々で、皆の希望で決めています。あれも作りたい、これも食べたいとどんどん欲がでてきます」

「自分たちで野菜を作ると、普段スーパーで売られていることがどれだけ有難いかわかる。しかも大きさも見た目も綺麗で、農家さんたちの苦労がわかる」

「移住したばかりでも知り合いが増えて楽しいです。」

「この人はそんなこと知っているのかー、こんな側面もあるのかーと、仲間の新たな長所を知るきっかけにも」

五色沼ファーム04.jpg五色沼ファーム03.jpg五色沼ファーム02.jpg

畑の収穫物

200坪の敷地にトマト、きゅうり、レタス、ルッコラ、ラディッシュ、オクラ、茄子、ピーマン、トウモロコシ、ズッキーニ、モロッコインゲン、にんじん、大根、白菜、にんにく、ニラ、ネギ、里芋、じゃがいも、ヤーコン、かぼちゃ、などを育てています。その他に500坪の蕎麦畑があります。

今回の取材日は、草刈りと蕎麦畑の電柵外し、花豆とほおずきの収穫を行っていました。花豆は缶詰に、ほおずきはジャムに加工するそうです。

今後の日程について

大きな目標はありませんが、これかも緩く活動を続け、自分たちが食べるものその生産過程や自然に興味を持つ人が増えていけばと思っています。その活動の中でも、前年の反省を活かせたり、近隣農家さんから聞いたやり方を試して上手いくと嬉しいし、達成感がある。メンバー皆が本業とは違うこの活動でも、楽しみや達成感を積み重ねる場にしていければと思います。

五色沼ファーム05.jpg五色沼ファーム06.jpg五色沼ファーム07.jpg

参加者募集中

殆どが初心者で入会しており、男性も女性も参加しています。いつでも参加できますので、興味のある方は下記までお問い合わせください。

問い合わせは、リゾートイン「みちのく」小椋敏也さんまで。

https://r-michinoku.com/

地域おこし協力隊
地域おこし協力隊
福島県北塩原村移住ポータル「きたしおばらぐらし」は、 福島県会津地方の北に位置する「北塩原村」の魅力を、 余すことなくお伝えします。 しかしながら、百聞は一見にしかず。 興味をお持ち頂いたらまずは北塩原村へお越しください。 四季折々の自然があなたをお出迎えします。