企業インタビュー ー 山塩企業組合代表理事 栗城さん -

企業インタビュー ー 山塩企業組合代表理事 栗城さん -

地域おこし協力隊 地域おこし協力隊
団体
2017年2月28日

北塩原村にある大塩裏磐梯温泉の温泉水から作られている山塩のお話しです!

会津山塩企業組合 代表理事 栗城さんにお話しを伺いしました。

 

生産開始から今までの経緯について教えてください。

空海(800年代)が発見したと言い伝えがあるほど古くから製造されていました。江戸時代には御用塩として納められていたと言われています。第二次大戦後一度途絶えましたが、企業組合を設立し平成19年6月に再度製造を始めました。私が参加したのは平成21年からですが、当時は製品品質を安定させるにも一苦労していた頃でした。すべて手作りのため、製品品質を安定させるのに苦労はしましたが、工程の一つ一つの熟練度をあげて製品を安定させていきました。海水から作る塩と成分が違い、独特の風味があり、手作りの高コストを補う評価をいただいています。技術が安定してくると、生産量も増え、今では年間2トン程度製造しています。しかし、ありがたいことに需要には追いついていない状況で、2年前から計画していた新工場建設がようやく今年の春始まり、秋には生産量を増やす予定です。

 

山塩の製造工程について教えてください。

1.裏磐梯大塩温泉の温泉水をタンクローリー車で工場まで運びます。

工場内のタンクに温泉水を移します。

IMG_6032.JPG

このあとの工程は、ホームページの内容を載せていますので、参考にしてください。

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外気温や薪の保管方法の問題などで、夏と冬との生産量の差はかなりあります。

今年中に新工場を立ち上げて、そのあたりの問題をクリアさせる予定です。

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製品品質を守るため、作業の熟練が必要となります。

製造64.jpg

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製造651.jpg

今後の動きについて教えてください。

新工場のスムーズな立上げが、現在の最重要課題です。塩を煮炊きする工程で使う釜が新しくなるので、製品を安定させるのにまた一からの作業になります。夏と冬の製造量の差は現在大きいのですが、外気温の差以外に薪の保管方法が大きな問題だったのですが、改善が図られる予定なので、製造品質が安定すると製造量が倍増する計画です。需要に応えられなかった問題が解決するとともに、直売を強化できるようになります。そうすると、経営上も安定し、塩を使った加工品を自社で開発したりなどいろいろ今後の展開を行なうことができると考えています。

<インタビュア:地域おこし協力隊 勝川>

 

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