移住者インタビュー -星崎歩美さん-

移住者インタビュー -星崎歩美さん-

地域おこし協力隊 地域おこし協力隊
移住者
2021年7月16日

■移住までのいきさつをおしえてください。

もともと関東の通販会社で、WEB関連の仕事に従事していました。ここに来たきっかけは「裏磐梯レイクリゾート」ホテルの開業準備で、本社より異動になったことでした。その頃は、埼玉から福島に職場が変わっただけで、寮とホテルの往復の多忙な毎日でした。大変だったけどやりがいがあり・・・あまりこの地域のことに関心は向いていませんでした。ただ、環境が変わったおかげで新しいご縁もあり、こちらで結婚することができました。

約2年後、転勤を終え本社へ戻ることになり暫く私が単身赴任をしました。新婚で単身赴任なんて信じられないと友人親戚からもメッセージをいただきましたが、本当に大好きな会社だったので辞めるという選択はこのときできなかった。しかし半年ほど離れた生活をするうちに、”期限のない”別居生活は家族になった意味がないと気づき、会社を辞めて裏磐梯に戻ることになったわけです。

■移住してからこちらの生活はいかがでしたか?

こちらに来て、裏磐梯観光協会で働くことになりました。裏磐梯という地域に関心をもち、地域の方々との関係を持てるようになったのも、現在のような裏磐梯の大自然を満喫する生活ができるようになったのも、裏磐梯観光協会で働いたことがきっかけでした。会員施設の方々とコミュニケーションをとるうちに、こちらの人々の親切心や、気さくさ、やさしさに触れ、いろいろな方との心のふれ合いを通じて、裏磐梯に魅了されることになりました。

今はこの大自然の環境ももちろん大好きですが、私が最も好きなところは「村に住む人たち」です。

■移住してからの暮らしぶりを教えてください。

それまでは仕事中心の生活でした。WEBの可能性の広さは本当にやりがいがあり、キャッチアップしていくことに必死だった。世界の殆どはWEBでカバーできると思っていました(笑)しかし、村の人々と触れ合うたびに、自然を相手に、生きるたくましさや、考える力、理にかなった行動等、人間力とでもいうのでしょうか、今まで見えなかったものが見えてきて、世界観が大きく変わったのです。人間として元々備わっている能力を活かしきれていないのは私の方だった。WEBを使いこなすより、リアルでたくましく生きている人の方が、視野も広いしはるかにかっこいいと思いました。

裏磐梯の男たちは頼もしくてかっこいいし、それを支える奥さんたちも生活の楽しみ方をちゃんと知っていて、素敵な方ばかりです。

現在は、独立してWEBプロモーションの仕事させていただいています。独立したのは消去法。会社員時代は考えもしませんでした。はっきり言って裏磐梯ではお勤めできる場所は限られており都市部に比べ選択肢は少ないです。私の場合、できることがWEBしかなかったことと、夫がやってみればいいと背中を押してくれたことがきっかけです。仕事と余暇(バードウォッチング)のバランスを取りながら、この環境でしか叶わない、生活の豊かさや、心の安らぎを実感し、毎日を楽しんでいます。

■これから移住を考えている方へ

会社員時代に「社員をサーフィンに行かせよう」というパタゴニア創業者のワークライフバランスの本を読んだことがあります。いい波は休日に来るとは限らないから「勤務時間中でもいい波が来たらサーフィンに行ってもかなわない」とか、創業者自身も「長期休暇をとって登山を楽しみ、その間の経営は任せる」というような内容だったと思います。それには、自分の仕事を把握し、それを適切に処理する責任感と、自分が遊びたい時間に遊べるよう仕事をこなす効率性が求められるのですが、仕事と余暇のバランスを考えて生活することで、心身ともによりよい方向に循環していくようです。

当時はこんな働き方ができたら理想だよなーと遠い世界のことと思っていましたが、今まさにその理想の生活をしています。遠い国のことと思っていたことが私にできるなんて…そしてこの小さな村で実現できるなんて…感慨深いです。

ここには便利なサービスや商業施設はありませんが、不便利なおかげで、本当に好きなものや大切にしたいことに私は気付くことができました。もしもここが気になったらまずは1週間だけでも遊びにきてみてください!


五色沼ガーデンファーム
畑やりたい!という村の皆さんが集まって一緒に畑仕事をやっています。
土を耕して、肥料をまいて、ハウスや電柵立ててと、大変な作業もありますが
やっぱり収穫の時は嬉しいです。
レタス、きゅうり、トマト、ピーマン、ズッキーニ、花豆、ヤーコン、ラディッシュなど
その年によって様々で、皆の希望で決めています。
殆どが初心者で入会しており、男性も女性も参加しています。
移住したばかりでも知り合いが増えて楽しいです。
興味がある方はぜひご連絡ください。
▼連絡先
リゾートインみちのく 0241-32-2109

地域おこし協力隊
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福島県北塩原村移住ポータル「きたしおばらぐらし」は、 福島県会津地方の北に位置する「北塩原村」の魅力を、 余すことなくお伝えします。 しかしながら、百聞は一見にしかず。 興味をお持ち頂いたらまずは北塩原村へお越しください。 四季折々の自然があなたをお出迎えします。