移住者インタビュー -中森ご夫妻ー

移住者インタビュー -中森ご夫妻ー

地域おこし協力隊 地域おこし協力隊
移住者
2021年6月23日

お二人の出会いは?

神奈川の電機メーカーに勤めていましたが、ストレスの多い仕事に限界を感じ別な道を探る中で、環境問題への関心が高まり、農的な暮らしがしたいと思うようになりました。妻は東京でアロマセラピストとして働いていましたが、ストレスを抱えた方に多く接している中で、植物や自然の勉強をしたいと思うようになりました。そんな中、暮らしの中で人と自然がともに豊かになるような関係を築いていくための手法を学ぶパーマカルチャー塾に通い始め、そこで出会いました。

移住までのいきさつは?

学んでいくうちに、田舎暮らしをすることは必然となっていきました。地方への移住を考えていましたが、一時的に神奈川県の相模湖町(現・相模原市緑区)に住むことになりました。その後、ご縁があり、裏磐梯に通うようになりました。妻がハーブや薬草に関わる講座を裏磐梯で開催しながら、移住の可能性を探っていましたが、別荘として使っていた物件に出会い、買うことに決めました。

暮らしはいかがですか?

住むまでに1年間準備期間があり、2009年11月に暮らし始めました。準備したつもりでしたが、最初の冬は寒過ぎてお風呂で暖まらないと眠れなかったり、頻繁に水道管が凍結するなど、いろいろとつらい思いをしました。翌年に断熱工事や薪ストーブ設置などのリフォームをしてからは、快適に過ごしています。朝陽や夕日の素晴らしさなど美しい自然とともにある暮らしは何物にも替え難いと感じています。また、頻繁にひいていた風邪を全くひかなくなりました。都会での仕事のストレスの大きさを改めて認識しました。

移住してからの生活はいかがですか?

こちらに移住して、夫婦二人三脚で、「パーマカルチャー*1」を実践する暮らしが始まりました。「パーマカルチャー」的な生活に伴い、現代の人任せ暮らしで失われた生きる力を取り戻すために、アトリエ兼コミュニテースペース「こびっとハウス*2」のセルフリフォームや、もりとアートの学校、ハーブや薬草等の様々な講座やワークショップを開催してきました。また、「トランジッション・タウン*3」という草の根運動もこの地で立ち上げ活動しています。

最近では、新型コロナウィルスによる生活様式の変化で自宅に人を招いての講座やワークショップ等が開催できなくなりましたが、講座をオンラインに切り替えたことにより、国内外問わず参加できるようになり、参加者層が拡がりました。

また、SDGSや脱炭素など環境問題の取り組みへの関心が高まる中で、日本もあと9年でCO2排出を半減させ、30年後にはCO2を排出しない社会の実現にむけて国全体が舵を切る等、取り巻く環境にも変化があり、「パーマカルチャー」や「トランジッション・タウン」の活動にも注目が集まっているようなので。今後は、脱炭素で持続可能な暮らしや社会の実現に向けて、今までの活動により力を注いでいきたいと思っています。

*1 パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、持続可能な循環する暮らしをデザインするための考え方です。
詳しくはhttp://pccj.jp/

*2 「こびっとハウス」の命名は、周囲の人々に親しみやすい言葉を考えているうちに閃いた造語です。

*3 気候変動に立ち向かい、持続可能な社会へ移行するためのイギリス発祥の市民運動です。詳しくはhttps://transitionjapan.net/

移住を考えている方へ

まずは足を伸ばすことをお勧めします。地元の方にふれあい、ご縁探しをしてみてください。時間はかかると思ってください。

Earth Spiral  http://www.earthspiral.jp/
 

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地域おこし協力隊
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福島県北塩原村移住ポータル「きたしおばらぐらし」は、 福島県会津地方の北に位置する「北塩原村」の魅力を、 余すことなくお伝えします。 しかしながら、百聞は一見にしかず。 興味をお持ち頂いたらまずは北塩原村へお越しください。 四季折々の自然があなたをお出迎えします。